30秒のCMを放送するために4億円以上!?
NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)の優勝決定戦である「スーパーボウル」がアメリカ時間の2月2日に開催されるが、世界一高額と言われるCM枠の金額は何と30秒で4億円以上と言われている。それなのに2枠とか購入する大企業さんが結構いるらしいんだけど制作費も入れて10億円ぐらいかけてるってホント凄いよねぇ。
ほぼ強制的に内容を修正させられたCMがあるらしい
さて、そんな高額なCM枠を購入した「sodastream」という会社がちょっとした騒ぎを起こしているらしいので紹介したい。
スカーレット・ヨハンソンを起用し、気合を入れて作ったCMが何と直前で今回の放送局であるFox Sportsから「そんなの流しちゃダメ」と言われたらしいのだ。
【参考記事】(英語)
- SodaStream's banned, uncensored Super Bowl commercial with Scarlett Johansson
- Why Scarlett Johansson's Ad Was Banned From the Super Bowl
問題のCM動画はこちら。
30秒程度なのでまずは見てほしい。
最初に言っておきますが、問題となった場面はスカーレット・ヨハンソンのセクシーな衣装やジュースの飲み方ではない。
最後に「Sorry Coke and Pepsi」という部分ですね。
直訳すると「悪いわね、コーラさんとペプシさん」。
「sodastream」は自宅にある水を使って炭酸ジュースなどを簡単に作れるマシンなんですが、これがあればもうコーラとかペプシとかを買う必要はないねという炭酸飲料のマーケットリーダーへ向けた超ダイレクトなメッセージです。
お得意様に怒られるのが怖かった?
「sodastream」のCEO Daniel BirnbaumがUSA TODAYに伝えた事から予測するに、どうやらFox Sportsが「コカコーラやペプシが怖いから」CMへ指摘を入れたようだ。
コカコーラやペプシはスーパーボウルで何度も広告を出してきたいわゆるお得意様。
そのお得意様の怒りを買うのが怖かったのだろうと。
「sodastream」側は「ライバル名を出すCMなんてみんなやってるじゃないか!」と納得がいかない様子。直前の指摘だった事もあり、CM枠のために支払った金額は返金されないようなのでその怒りはごもっともだ。
結果的に「sodastream」は泣く泣く最後の部分をカットした修正版をスーパーボウルで流すようだ。
転んでもただでは起きない「sodastream」
なんと「#sorrycokeandpepsi」というハッシュタグをつけてCMの無修正版を大々的にプロモーションしている。
Hot off the press! SodaStream’s uncensored Super Bowl commercial #sorrycokeandpepsi http://t.co/ZK3ZkqTRiC
— SodaStream USA (@SodaStreamUSA) 2014, 1月 27
http://www.sodastream.com/
またまた直訳すると「悪いね、コーラさんとペプシさん、無修正のCMをYouTubeで見よう!」って感じです。
面白い展開ですねぇ。
日本でもこういうのが出てくれば広告業界ももっと面白くなるでしょう。
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