皆さんは「松田 公太」という方をご存知だろうか?
1998年に設立されたタリーズコーヒージャパンの創業者であり、2001年には外食業界最速(当時)でナスダック・ジャパンに株式を上場。
2007年には世界経済フォーラム(ダボス会議)のYoung Global Leadersの1人に選出。
そして2010年5月12日、第22回参議院議員通常選挙にみんなの党の公認候補として東京選挙区から出馬することを表明。
彼は帰国子女であり、シンガポールに住んだ経験を持ち、更には筑波大学で体育会系と驚くほど自分との共通点がある方なので個人的には目が離せない日本屈指の実業家である。
そんな彼と皆さんもご存知である楽天株式会社の三木谷 浩史さんが、トレンダーズ株式会社の経沢 香保子さんをコーディネーターとして迎えパネルディスカッションを行うという情報を松田さんのtwitterよりキャッチし、本日会社を早退して参加してきた。
「日本人はあまりにも英語が苦手だ」と三木谷さんは言った。
政治家も喋れなければ、自社がグローバル企業と謳っている企業の役員達でさえ全く喋る事が出来ない始末。そんな彼らが企業を、そして国を引っ張っていく立場に居座ることはこの国にとって深刻な問題であると三木谷さんの言葉を聞いて再認識した。
この言語鎖国という状況は早めに改善しないと日本に未来はない。
英語が出来れば世界の情報にアクセスする事ができるし、世界とコミュニケーションを取ることさえも出来る。見える世界が広がり、可能性やチャンスもまた拡大する。
楽天株式会社では社内の公用語を英語にするなど、グローバル化への移行に本腰を入れて取り組んでいる。「本部の人間が日本語しか出来ないと海外の子会社の方々がシラけるんだよね」と三木谷さんは語った。「インド人の方なんて英語と比べて言語として非常に難しい日本語をたった3ヶ月で話せるようになったんですよ。日本人は平均で約3,000時間も英語の勉強をしている。やる気さえあれば大人全員が話せるようになっている筈だ」
「社員の英語力を磨く我が社の活動が成功し、実績に繋がれば、他企業も同じ道を進んでくれると思っている。それが日本を変えていってくれればいい」と三木谷さんは続けた。
世界を常に意識している実業家らしい考えであると同時に、日本の問題までも解決しようとする長期的なビジョンは素晴らしい。
松田さんも自身が中国を訪れた時に立ち寄ったスターバックスの話を付け足した。
「スターバックスのスタッフのネームプレートを見ると、スーザンとかジョンとか英語圏のニックネームがついていたので英語で話しかけてみた。すると“ゆっくり話してください”と返されたのですよ。“何で英語喋れないのにそんなネームプレートつけているの?”と笑いながら聞いてみた。するとその中国人スタッフは“英語を早く話せるようになりたいからつけているのです”と応えたのですね。私は笑ってしまった自分が恥ずかしくなりましたよ。中国人はもう英語という“世界の言葉”を話せないと何も出来なくなるという事に気づいていて、出来ることから実行していたんですよ。スゴイと思いましたね」と松田さんは語った。
そこから話は政治のテーマへと移った。
「そもそも日本の政治家は一体何がしたいのかがよく分からないね」と三木谷さん。挙句の果てには「政治はね、もういいよ。。」とまで言う始末。
世界状況を考慮せずに日本独自の方向へ孤独に進んでいく「ガラパゴス」状況から抜け出さないとならない。三木谷さんはこのように強調していると私には聞こえた。
今までの概念を根本的に変える政策が今こそ必要である。
「英語を第二公用語にするなどの思い切った策が必要」と三木谷さんが提案するが、まさにこういったいわゆる“大改革”が今の日本には必要なのではないだろうか。
国のリーダーは10年後、20年後、そして30年後のビジョンを持っているのか?
グローバルなエコノミーに生きていることを認識した上での決断が政治家には求められる。まずはITと英語の重要性を理解した上での「グローバル化」を一刻も早く進めること。
英語についてお聞きしたいのだが、日本人はどうだろうか?この記事を読んでいる皆さんはどうだろうか?
心のどこかで“別に良い暮らしはしているのだし、英語が喋れなくても何とかなるだろう”と思っていませんか?
インターネットが国境の壁を壊した今、自国だけでなく、世界市場を相手にする時代に既に突入していますよ。
今後は英語が出来ないとコミュニケーションが必要にならない仕事にしか就けません。でもそういう仕事は発展途上国の方々があなたの要求する額の半分以下の給料でも喜んで引き受けるでしょう。さあ、あなたはどうしますか?
もう言い訳をしている暇さえなくなったと思いましょう。幸いにも日本人の教育水準は世界で見てまだ高い位置につけているし、「真面目」で「我慢強い」という良い長所もあります。それらを生かして、これからは「本気」で英語に取り組む事を強くお薦めします。
松田さんはこう言った:
「僕は海外で育ったため、日本に対する憧れが強く、日本人以上に日本が好きになってしまいました。世界に日本の良さを伝えたい!」
また、彼のブログにも今回の出馬に対する意気込みが書かれていた:
「このまま放っておくと、日本は本当に取り返しのつかない事になる。日本を楽しく元気にするのが私の使命だと思っています。これからの日本は大変な立て直しが必要になると思いますが、皆さんと一緒に明るい未来を信じて頑張って行きたいと思っています」
彼には海外生活の経験があり、語学力に長け、実業家としての成功体験もある。そして何よりも日本を愛する気持ちを強く持っている松田さんの様な方にはドンドン政界に参入してほしい。
実は自分も三木谷さんの意見と似ていて「政治はもういいよ。。」と興味を失っていた。
英語もITも使いこなせない時代遅れの「おじさん政治家」を応援する気にはなれない。政治についての知識を身につける時間があれば、ビジネス知識や中国語やスペイン語などの新たな言語を身につけることを選ぶ。自分はいつもこのように考えていた。
しかし松田さんのような本当に期待の出来る方が出馬するとなれば話は別だ。彼のような方に日本を引っ張ってもらえるならば、私は安心して国を任せるだろう。
イベントが終わった後に松田さんに挨拶をすることが出来た。「僕もシンガポールに住んでいて、帰国子女として筑波大学に入学して、しかも体育会系だったんですよ!」と言ってみたら、「えっ、いつ卒業したの? 何部だったの?サッカー部なら井原とか中山とかと仲良かったんだよ!」と話しかけてくれた。たった数十秒の会話だったが、松田さんの素晴らしい人柄が表れていた。
「応援しています!頑張ってください!」と私が言うと彼は:「ありがとうございます。一緒に頑張りましょう!」と返した。
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