【番外編】Salesforce.com の「チャッター」 ~企業もソーシャルへ~


※この投稿は“Salesforce.com の「チャッター」 ~企業もソーシャルへ~”という投稿の番外編です。

今回の講演でセールスフォース・ドットコムが見せた「チャッター」のデモについてどうしても触れておきたい。ちょっと投稿を通して自分が読者に伝えたかった事とは内容がズレるため、番外編として紹介したい。

まずセールスフォース・ドットコム ジャパンの田崎氏(@jtasaki)がベニオフ氏に呼ばれ、登壇し「チャッター」のデモを開始した。

デモはインタフェースの紹介から始まったのだが、所見としてはFacebookのUIにそっくりだ。ただ、独自のUIデザインを使用するより、既に多くの人々が使い慣れているデザインを選んだのは賢明だと感じた。

簡単にデモの内容を紹介すると、要は「例えばAさんがこの案件についてコメントをするとBさんのホーム画面にはこのように反映される。そしてBさんがそのコメントについて返答をすると、BさんをフォローしているCさんのホーム画面にも表示され、社内コミュニケーションが円滑になる」という説明だ。
番外編までお読み頂いている方は「TwitterとFacebookを統合した様な企業用のサービス」と言えば、何となくデモの内容は予想できると思う。

田崎氏は上手く操作をし、パソコンを切り替えながら「例えばCさんの画面にはこのように反映されました」等これ以上ないぐらい分かりやすく説明していた。また、iPhone画面を映して、パソコンで更新したタイムリーな情報が手元に集まるデモも示した。ここで自分として驚いたのはGPSからの位置情報を生かしたビジネスレポートの提出という機能だ。Foursquare等は私も活用しているので技術的には可能であるという事はもちろん理解できる。ただ、これをこのようにビジネスプロセスの一環とし、効率アップにつなげるという発想は自分からは決して生まれることはないだろうとも感じた。

自分はちょっと前に行われたセールスフォース・ドットコム主催の「Cloudforce Japan 2」に参加したのだが、その時も田崎氏をはじめ、セールスフォース・ドットコム ジャパンのスタッフが「チャッター」などのデモを見せた。

それに比べると今回の田崎氏が見せたデモはまさに「完璧」であった。

ただ、それ以上に次にベニオフ氏が見せたデモは「革命的」だった。

田崎氏がデモを終え、ステージを降りようとした時、iPadを手に持ったベニオフ氏は「田崎さんもうちょっといてください」と言いながら再びステージの上に戻ってきた。そして彼が実際に使用しているiPadを使った「チャッター」のデモを行ったのだ。

クラウド・コンピューティング界のリーダーでもあるセールスフォース・ドットコムCEOが自身が実際に使用しているiPadをスクリーンに映し、「生」の情報を公開しながらデモを行ったのだ。

「これが私のホーム画面で、こっちが最近やり取りをした企業で、こっちが私に関連のあるコメントや案件のリストで。。」と当たり前のように彼は続けたが、企業リストの中には「Facebook Inc,」等の大物とのやり取り等が生々しく映されていた。
もちろんセールスフォースCRMと連携されているので、例えば企業名や個人名をタップすると関連情報が表示できるようになっていた。

これ以上分かりやすいデモは無い。何故ならば実際の仕事場に行き、パソコンの中を覗かせてもらったのだ。
しかも、ベニオフ氏が海外から持って来たiPadは彼のカバンに入っていた「
MiFi」から飛ばしている電波を使ってデータにスムーズにアクセスしていた。

このようにセールスフォース・ドットコムのサービスを上手く活用すればいつでも(例え講演中でも)、どこでも(例え海外でも)、タイムリーな情報を確認し、処理する事が出来るのだ。

これが次世代のビジネスプロセスだ。

これほど効率的に仕事をこなすベニオフ氏は豊かな人生を送る事ができるに決まっている。

私はこの投稿の本文で「出来る人」の定義を述べたが、その定義はもっとシンプルにできる。
「出来る人」はセールスフォース・ドットコムの「チャッター」を使いこなせる者だ。
少なくともビジネスにおいての「出来る人」はそうであると思う。

こういった「出来る人」が多数いる企業で働いてみたいものだ。
仕事効率の良さ、そして仕事が進むスピード等を想像するだけでワクワクする。
世界でのビジネスのあり方はこういった方向に進む事はまず間違いないので、多くの人々が「チャッター」のようなサービスを使い出す前に、使いこなせるようにならなくてはならないと強く感じた。


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